タイでは「タンブン」と呼ばれるお布施や寄付をしよう!
- 2019.01.10
- 文化に関するニュース
- タイの歴史, タイの習慣, 寺院
記事の紹介
今回は、タイランドハイパーリンクスさんの記事、「足があることがバレてしまった物乞いの子供」のご紹介です。
タイの物乞いは、タイ国外から連れてこられた人身売買の被害者であり、物乞いが得た金の多くが人身売買組織の手に渡ると言われています。そんなこともあり、2016年よりタイでは物乞いは違法となりました。
それでもタイでは以前と変わらず多くの物乞いを見かけます。中には手や足がない物乞いもいるのですが・・・。
2018年1月6日にフェイスブックユーザーのSurin Rattanathaniさんより投稿された動画がこちら。足のない子供と思いきや・・・。
≪つづく≫
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食事や金銭をお布施する行為「タンブン」
以前、こちらでも紹介したようにタイでは国民の約95パーセントが仏教の中でも上座部仏教を信仰しており、3万を超える寺院があり、約40万人の僧侶がいると言われています。
タイの僧侶は、起床後の読経の後に鉢を持って、家などの前に立ち、経文を唱えて食事や金銭の施しを受けて回る托鉢に出かけ、その托鉢に来る僧侶に対して、食事や金銭をお布施する行為を「ทำบุญ(タンブン)」と呼んでいます。
タイ人は輪廻転生を信じ、善行を積み重ねると来世では幸せな生まれ変わりができると信じられていることから行われるこの「タンブン」は、托鉢に来る僧侶に対して、食事や金銭をお布施する行為のみをさすわけではなく、もちろん、自分自身が寺院を訪問し、金銭や日用品などを寄付することもタンブンです。
タイのショッピングセンターやスーパーマーケットなどに行くと、動画にあるような寺院にタンブンをするための生活雑貨などが入ったバケツのような「สังฆทาน(サンカターン)」と呼ばれるいわゆるタンブンセットが売られており、このサンカターンを自作することもしばしばあります。
他にもある様々なタンブン
この「タンブン」は、寺院や僧侶に何かを寄付することのみを示す言葉ではなく、自分が僧侶として出家すること、自分の子供を出家させることもタンブンです。
また、動画にあるようにタイでは街中やお寺でよく、籠に入った小鳥や袋に入った小魚などが売られていることを目にすることがあります。
このような、小鳥や小魚を購入して逃がしてあげることもタンブンの一つです。
また、必ずしも経済的に恵まれているとは言えない人々に金銭や物品を寄付することも立派なタンブンであり、タイでは道端に座っているいわゆる「物乞い」の方にお金を寄付している人の姿を見かけることがあります。
物乞いの方の中には小さな子供を連れている方を初め、手足を失ってしまった方、視力を失ってしまった方など様々ですが、今回の記事では、そういったハンディキャップがあると見せかけて人々の気を引こうとした残念な少年のニュースでした。
おわりに
それでは、本日のまとめです!
・ 托鉢に来る僧侶に対して、食事や金銭をお布施する行為を「ทำบุญ(タンブン)」と呼び、自分自身が寺院を訪問し、金銭や日用品などを寄付することもタンブンである
・ 自分が僧侶として出家すること、自分の子供を出家させること、小鳥や小魚を購入して逃がしてあげることもタンブンの一つである
・ また、必ずしも経済的に恵まれているとは言えない人々に金銭や物品を寄付することも立派なタンブンであり、タイでは道端に座っているいわゆる「物乞い」の方にお金を寄付している人の姿を見かけることがある
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