最近のタイの大麻事情は???
- 2021.05.11
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記事の紹介
今回は、東スポWebさんの記事、「大丈夫!?タイで〝大麻カフェ〟オープン 1杯380円…利用客の感想は?」のご紹介です。
猛威を振るい続ける新型コロナウイルスは日本だけではなく、人気観光地・タイの首都バンコクでも広がりをみせている中、大麻カフェがオープンしたというから驚きだ。
新型コロナは、観光大国・タイの経済にも致命的なダメージを与えている。「首都バンコクには観光客はほぼいません。交通渋滞だけは相変わらずですけど」とタイ在住の日本人は話す。
一方で「サムイ島、パンガン島といったリゾート地には家族連れの欧米人がいっぱいいます」(同)。ワクチン接種が進む欧米人は家族旅行などの観光を楽しんでいるようだ。
リゾート地が活気を取り戻しつつある中、バンコクの歓楽街パッポン通り、タニヤ通りはゴーストタウンと化してしまった。そんなバンコクに大麻カフェ「GTG cafe」がオープンした。タイといえば薬物に厳しいイメージがあるが、2018年末に医療用大麻が解禁。21年から食品での利用も可能になった。
「GTG cafe」は「マリフアナ・デー」である4月20日にオープン。アイスティーで110バーツ(約380円)とタイの物価を考慮するとまずまずの値段。
≪つづく≫
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違法薬物に厳しい国タイ
以前も書きましたが、タイは違法薬物に対して非常に厳しい国の一つです。
例えば、日本の大麻取締法では、「使用」関する罰則はないものの「所持」については営利目的ではない輸出入や栽培をすると7年以下の懲役、単純所持の場合は5年以下の懲役となり、覚せい剤取締法においては、営利目的ではない輸出入やでは1年以上の懲役、単純所持や自己使用の罪では10年以下の懲役となります。
それに対して、タイでは、これまで大麻については現在も個人的目的はもちろん、医療目的においても大麻の所持や使用は違法であり、最大1年の懲役並びに最大2万バーツの罰金、10kg所持していた場合には、最大5年の実刑判決並びに最大10万バーツの罰金を課せられていました。
この大麻に関するタイの法律を見る限り、日本と比較して、さほど厳しくないように思えるかもしれませんが、タイは、特にヘロインやコカインなどのいわゆるハードドラッグに関する罰則が厳しくなっていて、タイの麻薬法では、製造や輸出入の罪として、終身刑および100万バーツ以上500万バーツ以下の罰金、処分目的での製造や輸出入の罪では死刑、処分または処分目的で所持していた場合には、終身刑および100万バーツ以上500万バーツ以下の罰金、または死刑とされ、女性または責任能力を持たない者に対し脅迫や強要の目的で違法薬物を投与した場合も死刑に処されるようで、日本では初犯であれば執行猶予が付くこともありますが、タイでは最悪の場合、死刑となり、少量の違法薬物を所持していたり、使用したりすると少なくとも3年から5年の懲役が待っています。
タイの大麻に関する規制緩和
このハードドラッグの所持や使用に関して非常に厳しいタイですが、2021年2月より大麻に関する規制緩和が行われました。
これについて在タイ日本国大使館のホームページには次のように書かれています。
“タイにおける大麻に関する規制については、2021年2月より、カンナビス及びヘンプの葉・茎・幹・根が第五種麻薬指定リストから除外され、医療、医薬品、健康食品及び化粧品等の商業利用やタイ当局に申請・許可を受けた方の医療目的の栽培等が可能となりました。なお、花及び種子は引き続き禁止指定されております。”
これにより、タイでは大麻に関する食品を店頭で見かけるようになったり、大麻カフェや大麻レストランがオープンしたりしているようです。
コンビニに入ってみると、現在では、実際に大麻成分が入っているわけではなく、「大麻風味」とのことですが、パッケージに大麻の葉がデザインされた「ICHITAN GREEN LAB」が発売され、他のドリンクと共に並んでいます。
バンコクの東にあるリゾート地パタヤでは、合法的に大麻料理や大麻ドリンクを提供するレストラン「Aroi Kan Rong Poa」がオープンしたようです。
そして、今回の記事にもある大麻カフェ「GTG cafe」では、大麻の葉が添えられたドリンクやスイーツを楽しむことができ、最寄り駅をBTSトンロー駅とするスクンビット通りソイ36にあります。
71 1-2 Soi Sukhumvit 36, Khlong Tan, Khlong Toei, Bangkok 10110 タイ
71 1-2 ซ. สุขุมวิท 36 แขวง คลองตัน เขตคลองเตย กรุงเทพมหานคร 10110
TEL:+66 02 301 0950
営業時間:日曜日~土曜日 9時00分~19時00分
定休日:なし
このような、最近、大麻に関する規制緩和が行われたタイですが、在タイ日本国大使館のホームページには次のようなことも書かれています。
”日本では大麻取締法において、大麻及びその製品の所持・譲受(購入を含む)等については違法とされ、処罰の対象となっています。また、同法は国外犯処罰規定が適用され、タイを含む海外に居住する日本人が大麻の栽培、輸出入、所持、譲渡等を行った場合には、同様に処罰対象となることがあります。”
”非合法的な大麻やその他規制薬物等の所持や使用等により警察に拘束される事案も存在しておりますところ、在留邦人の皆様及び渡航者の皆様におかれましては、日本及びタイの法律を遵守された上、日本国外であっても安易に大麻に手を出さないように注意願います。”
”今後タイにおける大麻規制等については、今後の発表等により変更等される可能性もありますので、タイ保健省食品薬品局等のホームページを御参照するなど、最新の情報収集に努めて下さい。”
ここにあるようなことに気をつけながらタイでの滞在を楽しみたいですね!
おわりに
それでは、本日のまとめです!
・ タイは違法薬物に対して非常に厳しい国の一つである
・ タイでは2021年2月より大麻に関する規制緩和が行われた
・大麻に関する規制緩和により、大麻に関する食品を店頭で見かけるようになったり、大麻カフェや大麻レストランがオープンしたりしている
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