なぜタイ人はオニツカタイガーが好きなのか?
- 2019.01.27
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記事の紹介
今回は、HARBOR BUSINESS Onlineさんの記事、「タイ人の間で高まる「日本旅行」熱。所得向上で楽しみ方も変化」のご紹介です。
タイ人からの日本人気が止まらない。2013年7月にタイ国籍保有者への日本短期滞在査証の免除が実施されて以来、訪日客が増加の一途を辿っている。
日本政府観光局の統計では査証免除が始まる前の2012年におけるタイ人訪日客は26万640人だったところ、2013年の免除が始まった年は45万3642人に増加している。
ただ、タイ人の日本観光ブームはビザ免除からではなく、2012年10月末にタイ国際航空がバンコク-札幌間に直行便を就航させたことに始まる。これにより、2013年の「札幌雪祭り」がタイのテレビ局などで大々的に取り上げられ、タイ人が日本観光に注目したのだ。そして、2013年3月に、それまで月別では1万人未満、多いときでも2万人台だったタイ人訪日者数が4万4848人、4月には6万人超となった。
その後も増加を続け、2014年は約66万人、2015年に80万人、2016年90万人、2017年は98万7211人に達している。執筆時点で2018年は11月までの統計しかないが、すでに100万人を突破。日本観光のブームは2019年も続くと見られる。
「雪」と「桜」、「オニツカタイガー」が人気
タイ人がイメージする日本、あるいは観光で見たいものはタイにはない「雪」と「桜」だ。それから、ショッピングも彼らの楽しみのひとつだ。
例えばタイでは「オニツカタイガー」の人気が高く、オリジナルの日本で購入することがステータスのひとつになる。
また「アディダス」や「ナイキ」など世界的なブランドもタイと日本ではモデルが違うことと、品質が違うために日本で購入することに大きな意義がある。
筆者の経験談で言えば、これらのスポーツシューズはタイで購入すると1年も待たずに壊れてしまう。ソールと皮の接着が剥がれることが多い。ところが、日本で購入したものなら例えアウトレットで買ったとしても数年間は壊れないからだ。
≪つづく≫
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空前の日本ブームに沸くタイ
現在、タイでは空前の「日本ブーム」に沸いており、以前も紹介しましたが、タイでは至るところで日系のチェーン店を初めとする日本食のお店や日本のお菓子、化粧品、家電、雑貨などが並んでいます。
また、テレビをつけると日本のアニメや日本の観光地や文化などを伝える多くの旅番組が放送されています。
2013年7月1日から15日を超えない短期滞在を目的として訪日を希望するタイ国民に対する査証免除措置や日本―タイ間の直行便やLCCの路線の充実なども手伝っって、2012年のタイ人訪日客は26万640人でしたが、2018年には100万人を超え、中国、韓国、台湾、香港に次いで訪日観光客数世界5位で、Tourism Authority of Thailandのデータでは、タイ人の海外旅行先として日本は、隣接したラオス、マレーシアに次ぐ第3位となっています。
訪日の目的としては、まずはショッピングが挙げられ、その中でもタイ人は他の国からの訪日外国人と比較して「お菓子」の購入金額がとても多いのが特徴で、他には今回の記事にもあるようにタイでは見ることができない「雪」や「桜」などを見ることも訪日の大きな目的の一つのようです。
訪日経験があるタイ人の4人に1人が日本で今後「雪を体験したい」と思っているという調査結果もあり、毎年開催されている「さっぽろ雪まつり」の「国際雪像コンクール」でタイチームは好成績を納めており、昨年は8度目の優勝を飾ったこともタイ人の「雪」への関心が見て取れます。
タイ人なはぜ「オニツカタイガー」が好きなの?
今回の記事でも触れられていますが、タイでは「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger、โอนิซึกะ ไทเกอร์)」の人気が非常に高く、日本で購入することがステータスのひとつであることから、都内にあるオニツカタイガーの直営店には多くのタイ人が訪れ、今ではタイ語の案内などを目にすることもあります。
こうしたオニツカタイガー人気から、アシックスは2018年4月25日、タイのバンコクに「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」ブランドの直営店で東南アジア最大の「オニツカタイガーサイアム・センター(Onitsuka Tiger Siam Center)」をオープンしました。
Siam Center, Rama I Rd, Khwaeng Pathum Wan, Khet Pathum Wan, Krung Thep Maha Nakhon 10330 タイ
Siam Center, ถนน พระรามที่ ๑ แขวง ปทุมวัน เขต ปทุมวัน กรุงเทพมหานคร 10330
TEL:+66 2 658 1122
営業時間:日曜日~土曜日 10時00分~22時00分
しかし、日本で購入するのと比較して値段も高いことから、日本でオニツカタイガーを購入するタイ人は今後も減少することはないのではないでしょう。
日本で必ずしも大ブームになっているわけではない、この「オニツカタイガー」がタイで大人気なのでしょうか?
それは、2016年6月に在位70年を迎え、存命中で最も在位年数の長い君主となり、2016年10月13日に88歳で崩御されたプミポン・アドゥンヤデート前国王が以前、オニツカタイガーを履かれていたことが理由のようです。
多くの国民に非常に愛されたラーマ9世ことプミポン前国王がオニツカタイガーを履かれたいた下の記事にある写真がSNSなどで広まったことにより、大人気となっていったようです。
おわりに
それでは、本日のまとめです!
・ 2012年は26万640人だったタイ人訪日客が2018年には100万人を超え、中国、韓国、台湾、香港に次いで訪日観光客数世界5位でとなっている
・ タイでは「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger、โอนิซึกะ ไทเกอร์)」の人気が非常に高く、日本で購入することがステータスのひとつである
・ 「オニツカタイガー」がタイで大人気の理由は2016年10月13日に88歳で崩御されたプミポン・アドゥンヤデート前国王が以前、オニツカタイガーを履かれていたことによる
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