コロナでゾウも危機!タイのゾウを守ろう!!
- 2020.05.04
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記事の紹介
今回は、JIJI.COMさんの記事、「タイのゾウ、餌不足深刻 コロナ禍で観光客激減」のご紹介です。
【バンコク時事】新型コロナウイルスの影響で観光客が激減しているタイで、ゾウの飼育施設が収入源を断たれ、餌不足に陥っている。1頭の1日の食費は平均1000バーツ(約3300円)。保護団体は、このままでは支援活動の資金も不足すると窮状を訴えている。
農業・協同組合省によると、全国235カ所の施設で2459頭のゾウを飼育している。ゾウ乗りやショーが観光客に人気だが、感染拡大後は客足が遠のき、アユタヤやスコタイなどの施設91カ所の989頭が餌不足に直面している。
保護団体「セーブ・エレファント財団」には2月以降、「飼育できないのでゾウを売りたい」という問い合わせが相次いでいる。財団のサンドゥエン代表が視察した施設の中にはゾウ使いが解雇され、世話をする人がいない70頭が鎖につながれたままの所もあった。
4月末には保養地パタヤから、1頭が健康悪化と飢えで死んだという連絡が入った。サンドゥエン代表は「内政の混乱などでゾウが危機にさらされたことは何度もあったが、これまでで最も深刻な状況だ」と懸念を強めている。
農業省はパイナップルの皮やもみ殻などを安く購入するか、周辺の森で餌を探すよう提唱。それでも足りない場合は、餌に余裕のある別の施設にゾウを移すよう呼び掛けている。
≪つづく≫
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ゾウと言っても・・・
「象(ゾウ)」と言っても、現在、地球上にはアジアゾウとアフリカゾウ、マルミミゾウの、2属3種が現生しています。
ゾウは、現生最大の陸生哺乳類で、現生しているゾウに加えて、これまで絶滅したマンモスやナウマンゾウなどもゾウに含まれます。
アジアゾウとアフリカゾウは同じように見えたり、これまで違いを意識したことがある人は少数かもしれませんが、桜田育夫(著)『タイの象』めこん、によりますと次のような違いがあるようです。
アフリカ象 | アジア象 | |
生息地 | アフリカ大陸、特にサハラ砂漠南部 | アジア各地 |
体型 | アジア象より大きく、やせている。 | 太っている |
体高 | 平均3.3メートル | 平均3メートル |
身長 (頭から尻尾まで) |
6~7.5メートル | 5.5~6.4メートル |
体重 | 平均5トン | 平均4トン |
性格・知力 | 凶暴で知力が低く訓練できず、 人になつかない |
利口で知力が高く、記憶力が 優れているので訓練できる |
頭の形 | 頭は小さく、額が傾斜しており、 コブが1つある |
頭が大きく、広い額を持ち コブが2つある |
背中の形 | 真ん中が反っている | 真ん中が盛り上がっている |
耳 | 大きくて上縁が頭より上にくる | アフリカ象より小さく上縁は頭の下にある |
鼻 | 表皮のキメが粗く、先端に指状突起 が上下二つある |
表皮のキメが細かく、先端の指状突起は 上部に1つだけある |
牙 | オス、メスともに生え、 アジア象より長い |
オスのみに生え、牙のないオスもいる |
爪 | 前肢5本、後肢3本 | 前肢5本、後肢4本 |
耐暑 | 暑さに強く、ジャングルは好まない | 暑さが嫌いで木陰を好む |
上の表から見てもわかるようにアジアゾウと比較して、アフリカゾウの方が大きく、他にも気性や頭の大きさ、コブの数などに違いがあります。
タイに行くと、例えば、チェンマイの「メーサー・エレファント・キャンプ」やアユタヤにの「アユタヤー・エレファント・パレス&ロイヤル・クラール」、チョンブリーにある 「パタヤ・エレファント・ヴィレッジ」、スリンにある 「エレファント・ヴィレッジ&スタディ・センター」などゾウと触れ合うことができる観光スポットが多数あります。
その中でも、ゾウに餌を上げたり、ゾウに乗ったりするだけではなく、ゾウがサッカーをするショーや下の動画のようにゾウが絵を描くの見ることができたりするところもあります。
タイでこのようなゾウのショーなどを見ていると、ゾウは非常に賢くかわいい動物であると思いがちですが、これはアジアゾウの特性であり、凶暴で知力が低く訓練できず、人になつかないアフリカゾウには餌をあげたり、ゾウ乗り体験くらいはできても、サッカーをしたり絵を描いたりすることは到底できないのです。
コロナでタイのゾウが危機に!
今回紹介した記事にもあるように、タイでは全国235カ所の施設で2459頭のゾウが飼育されていて、観光客に向けたゾウ乗りやショーなどの収入によってゾウの餌代を賄っていたところ、この新型コロナウイルスの影響で観光客が激減したことにより、アユタヤやスコタイなどの91カ所の施設にいる989頭のゾウが餌不足に直面しているようです。
このような状況の中、チェンマイにある世界的に有名な象保護団体であり、タイ人女性Lek Chailert(レックチャイアート)氏によって設立された、Save Elephant Foundation(セーブ・エレファント財団)には、「飼育できないのでゾウを売りたい」という問い合わせが相次いでおり、寄付が呼びかけられています。
世界的に非常に大変な時期ではありますが、何とかみんなでタイの象を守っていきたいですね!
おわりに
それでは、本日のまとめです!
・ 「象(ゾウ)」と言っても、現在、地球上にはアジアゾウとアフリカゾウ、マルミミゾウの、2属3種が現生している
・ タイでは、ゾウがサッカーをしたり、絵を描くの見ることができるが、これはアフリカゾウにはないアジアゾウの特性である
・ 新型コロナウイルスの影響で観光客が激減したことにより、アユタヤやスコタイなどの91カ所の施設にいる989頭のゾウが餌不足に直面している
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