タイで市川紗椰が見た日本の鉄道車両に乗ってみよう!
- 2019.04.07
- 電車に関するニュース
- タイの歴史, タイの習慣, 交通
記事の紹介
今回は、プレNEWSさんの記事、「市川紗椰がタイで見つけた、日本の鉄道車両の”セカンドライフ”」のご紹介です。
『週刊プレイボーイ』で連載中の「ライクの森」。人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。今回は鉄道マニアの彼女が、鉄道車両のセカンドライフについて語ってくれた。
少し前にタイを訪れた際、面白いものを見つけました。
バンコクから鉄道で4、5時間ほど南下した所にホアヒンという地域があります。この一帯は王族の別荘もあるリゾート地になっていて、ホアヒン駅にも王族専用の豪華な待合室が残っています。
駅舎は伝統建築様式で造られており、クリーム色と朱色を基調にしたかわいらしい色合いで統一されています。誰が言ったか知りませんが、「タイで一番美しい駅」として知られています。
そんなホアヒンの駅前に、鉄道の保存車両がポツンと置かれているのを発見しました。黄色のタイらしいポップなカラーリングだったんですが、近づいてよく見ると、なんと日本の「キハ28・58」という車両だったんです!
国鉄時代、急行列車として日本中を走っていた車両です。さらに観察すると、車体には「自動ドア」「日本国有鉄道」という日本語の文字も残っていました。
いろいろな人に尋ねて調べたところ、日本で現役を退いた後にタイ国鉄に譲渡され、少し前までこちらで活躍していたそうです。一時はタイ南端のハジャイまで1000km以上の距離を走っていたという話も聞きました。
日本では普通車扱いでしたが、タイでは二等車として運用されるという”出世”も果たしていました。その日本への感謝の意を表して、こうして保存車両として展示しているそうなんです。
そして、なんと今は改装されて図書館になっていました。この図書館は誰でも入ることができて、本の貸し出しも行なわれていました。また、王族がこの駅を訪れた際の写真もたくさん飾られていました。
このように図書館として生まれ変わったという例は日本では聞いたことがありませんが、日本国内でもさまざまな形で鉄道車両が再利用されています。例えば、岩手の「ふれあいらんど岩泉」というキャンプ場では、寝台列車であるブルートレインの車両をそのまま宿泊施設にしているんです。
≪つづく≫
詳しくはこちらへ↓
タイで活躍する日本の鉄道車両
今回、紹介した記事は、人気モデルの市川紗椰さんがタイのリゾートホアヒンで、日本で現役を退いた後にタイ国鉄に譲渡された鉄道車両を見たというものです。
かつて日本国内で使用されていた多くの鉄道車両が、これまで中国、台湾、ロシア、タイ、フィリピン、インドネシア、アルゼンチン、ミャンマー、マレーシア、ベトナムなどの日本国外に譲渡され、活用されています。
タイには、市川紗椰さんがホアヒンで見たJR西日本のキハ58系気動車を初め、JR西日本12系客車、JR西日本14系客車、JR西日本24系客車、JR西日本14系客車、JR北海道14系客車、JR北海道キハ183系気動車、電気化学工業DS-6など1997年から2018年にかけて日本から譲渡された列車があります。
以前、テレビ朝日の「世界の車窓から」でも何度か紹介されたメークロン市場についてこちらで紹介しました。
バンコクからこのメークロン市場に電車で行くには、BTSウォンウェンヤイ駅で下車し、徒歩で国鉄ウォンウェンヤイ駅へ向かって、国鉄ウォンウィアンヤイ=マハーチャイ線に約1時間電車に乗り、終点のマハ―チャイ駅で下車します。
そこから、マハ―チャイ駅からバーンレム駅まで、徒歩と渡し船で移動し、次にバーンレム駅から国鉄バーンレーム=メークローン線に乗ると、約1時間でメークロン駅にある線路市場に到着します。
このウォンウィアンヤイ=マハーチャイ線、バーンレーム=メークローン線に使用されている車両は、日本で現役を退いた後に譲渡されたものではありませんが、THN型とその改良型として知られるTHN-NKF型という1985年から1986年にかけて、東急車輛、日立製作所、日本車輌等の日本の車両メーカーが製造しタイに納入された車両として知られています。
BTSやMRTも日本製?
バンコクにあるスワンナプーム空港、ドンムアン空港、ラマ四世道路高架橋などを初めバンコクにある多くのものが日本の政府開発援助(ODA)によって造られており、その中にはバンコク・メトロ(MRT)も含まれています。
このMRTについては、現在、フワランポーン駅からタオプーン駅を結ぶブルーラインと呼ばれるチャルーム・ラチャモンコン線は、当初、三菱電機とフランス資本のアルストム社が共同で請け負う予定で、すでに落札を終えていましたが、ドイツのシーメンス製と中国の長春軌道客車製の車両を採用しているBTSとの接続を可能にするために、BTSと同じシーメンス社製の車両となりました。
しかし、2016年8月6日に開通したバンパイ運河駅からタオプーン駅を結ぶMRTパープルライン(チャローン・ラチャタム線)については、東日本旅客鉄道(JR東日本)グループの総合車両製作所(J-TREC)が新造したステンレス製車両が使用されているとのことです。
今後も、他にもレッドライン、ダークレッドライン、ゴールドライン、オレンジライン、イエローライン、ピンクラインなどBTSやMRTの新たな路線の開業が予定されています。
このように、タイのMRTやBTSの路線には色の名前が付けられているのですが、それは、タイでは曜日毎に色や仏像が決まっているところから来ているのかもしれません。
日本人は自分が何曜日に生まれたかについて知らない人が多いかと思いますが、タイの方は曜日の色のものを身に付けたり、自分が生まれた曜日の仏像に拝んだりします。
ちなみに、日曜日は赤、月曜日は黄、火曜日は桃、水曜日は緑、木曜日はオレンジ、金曜日は青、土曜日は紫となっていますので、タイに行く際には、自分の生まれた曜日を知っておくようにしておきたいですね。
おわりに
それでは、本日のまとめです!
・ かつて日本国内で使用されていた多くの鉄道車両が、これまで中国、台湾、ロシア、タイ、フィリピン、インドネシア、アルゼンチン、ミャンマー、マレーシア、ベトナムなどの日本国外に譲渡され、活用されている
・ BTSはドイツのシーメンス製と中国の長春軌道客車製の車両を、MRTブルーラインはシーメンス製の車両を導入しているが、2016年8月6日に開通したMRTパープルラインには、東日本旅客鉄道(JR東日本)グループの総合車両製作所(J-TREC)が新造したステンレス製車両が使用されている
・ タイのMRTやBTSの路線には色の名前が付けられているが、それは、タイでは曜日毎に色や仏像が決まっているところから来ているようである
クリックをお願いします。
-
前の記事
タイに持っていくオススメのクレジットカードは? 2019.04.03
-
次の記事
タイ料理には欠かせない「シラチャーソース」って? 2019.04.10