新しく開通した「タイ・ミャンマー第2友好橋」とは?
- 2019.03.22
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記事の紹介
今回は、日本経済新聞 電子版さんの記事、「タイ・ミャンマー国境に橋開通 東西回廊整備」のご紹介です。
タイとミャンマー両政府は19日、国境の川にかかる「第2友好橋」の開通式典を開いた。タイ西部メソトとミャンマー東部ミャワディを結び、ベトナムからミャンマーに至る「東西経済回廊」の一部となる。橋上で開いた式典にはタイのプラユット暫定首相、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問が出席した。新たなルートを実際に通行できるようになるのは4月となる見込み。
従来の国境越えルートはメソトとミャワディの市街地を通過したが、第2友好橋を通る新ルートは北に大きく迂回する。片側2車線の全長760メートルの橋に加え、接続道路と税関や出入国管理などの施設を新設した。総予算は39億バーツ(約140億円)で、2015年に着工した。
スー・チー氏は式典で「この橋が貿易や投資、観光などの促進につながることを期待したい」と述べた。プラユット氏も「隣り合う国同士の戦略的な関係を示すものだ」と応じた。
東西経済回廊は、ベトナム中部の都市ダナンからラオス、タイを横断し、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに至る交通網を整備し、国際的な経済圏を構築する構想だ。
タイ・ミャンマー国境の従来の橋は片側1車線で、25トン未満の重量制限があった。陸路貿易の拡大に伴い、トラックなどで混雑していた。
≪つづく≫
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タイとミャンマーの国境
タイとミャンマーは隣接しており、以前も紹介しましたが、その中でもタイとミャンマー、ラオスの3国がメコン川で接する山岳地帯は「黄金の三角地帯」、別名「ゴールデントライアングル」と呼ばれ、以前は世界最大の麻薬密造地帯でした。
タイから空路以外でミャンマーに入国できる国境は、タイ西部にあるターク県メーソート郡(Mae Sot)からミャンマーのミャワディ(Myawaddy)へと渡るルート、他にはタイ南部のラノーン県にあるサパンプラ(Sapanpla)からミャンマーのコータウン(Kaw Thaung)へボートで渡るルートやカーンチャナブリー県サンクラブリー(Sangkhlaburi)郡、プーナムロン(Ban Phu Nam Ron)からミャンマーのパヤトンズ(Payathonzu)、ティーキー(Htee Khee)へとそれぞれ陸路で渡るルート、そして、最も有名なルートであろうチエンラーイ県メーサーイ(Mae Sai)郡からミャンマーのタチレク(Tachileik)へと渡るルートではないでしょうか。
今回は、その中でもターク県メーソート郡(Mae Sot)からミャンマーのミャワディ(Myawaddy)へと渡るルートとしてこれまで橋が1本しかなく、その橋も片側1車線で、25トン未満の重量制限があったため、大変混雑していましたが、2本目の橋として、「タイ・ミャンマー第2友好橋」が完成し、片側2車線の全長760メートルの橋に加え、接続道路と税関や出入国管理などの施設を新設したことで非常に便利になるのではないでしょうか。
今回の「タイ・ミャンマー第2友好橋」を実際に通行できるようになるのは4月となるようです。
タイ・ミャンマー第1、第2友好橋はどこにある?
今回、新たに開通された「タイ・ミャンマー第2友好橋」は以前からある「タイ・ミャンマー第1友好橋」の北西の方角に数キロ行ったところにできたようです。
また、以前からあった「タイ・ミャンマー友好橋」については以下の地図をご覧ください。
2018年10月1日より、2019年9月30日までですが、日本人及び韓国人が観光目的でミャンマーに入国際のビザが免除されており、延長不可ではあるものの30日間滞在可能です。
また、以前あった「入国の際の1000USドルの提示」や「入国の際の出国用航空券の提示」などのルールも廃止されていますので、日本人がタイからミャンマーに行くのも便利になりますね。
おわりに
それでは、本日のまとめです!
・ タイのターク県メーソート郡からミャンマーのミャワディへと渡るルートは、これまで橋が1本しかなく、その橋も片側1車線で、25トン未満の重量制限があったため、大変混雑していたが、2本目の橋として、「タイ・ミャンマー第2友好橋」が完成したことにより混雑緩和が期待される
・ 実際にこの「タイ・ミャンマー第2友好橋」を通行できるようになるのは4月となるようである
・ 2018年10月1日より、日本人及び韓国人が観光目的でミャンマーに入国際のビザが免除されており、延長不可ではあるものの30日間滞在可能である
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