Thailand(タイ)やBangkok(バンコク)に関するニュースを紹介し、 それに関連するネタについて書くタイブログです。

タイの「麻薬」と「ロイヤルプロジェクト」

タイの「麻薬」と「ロイヤルプロジェクト」

記事の紹介

 

回は、タイランドハイパーリンクスさんの記事、「タイ警察、マリファナ栽培Facebookグループのメンバー3,900人を追跡へ」のご紹介です。

 

 各報道によるとタイ警察は2018年6月7日、マリファナ(大麻)のオーガニック栽培のための情報交換用Facebookグループの参加者を追跡すると明言しました。Facebookグループの参加者は3,900人に及びます。

 タイ警察によると、逮捕した3人の容疑者が既に閉鎖されたFacebookグループ内でマリファナの売買をしていたため、グループの3,900人のメンバー名前を割り出し、マリファナを購入したかの調査を行うとのこと。購入していたことが明らかになった場合は、法的措置を取るとのこと。

 なおタイでは先日、医療目的での大麻の研究を可能にする法案が閣議で承認されており、医療大麻解禁に向けて動きつつあります。

≪つづく≫

 

詳しくはこちらへ↓

 

 

麻薬に関する罰則が厳しいタイ

 

記事にもあるように、タイにおいて医療目的での大麻の研究を可能にする法案が閣議で承認され、医療用大麻解禁に向けて動きつつありますが、タイは依然として大麻をはじめとする違法薬物の所持や使用に関して非常に厳しい国の一つとして有名です。

 

日本では、麻薬及び向精神薬取締法大麻取締法覚せい剤取締法あへん法と合わせて薬物四法と呼ばれており、大麻取締法では、営利目的ではない輸出入や栽培をすると7年以下の懲役単純所持の場合は5年以下の懲役となります。

また、覚せい剤取締法においては、営利目的ではない輸出入やでは1年以上の懲役単純所持や自己使用の罪では10年以下の懲役となります。

 

それに対して、タイでは現在も個人的目的はもちろん、医療目的においても大麻の所持や使用は違法であり、最大1年の懲役並びに最大2万バーツの罰金10kg所持していた場合には、最大5年の実刑判決並びに最大10万バーツの罰金を課せられます。

タイにおいては、ヘロインやコカインなどのいわゆるハードドラッグに関する罰則が厳しく、タイの麻薬法では、製造や輸出入の罪として、終身刑および100万バーツ以上500万バーツ以下の罰金、処分目的での製造や輸出入の罪では死刑処分または処分目的で所持していた場合には、終身刑および100万バーツ以上500万バーツ以下の罰金、または死刑とされ、女性または責任能力を持たない者に対し脅迫や強要の目的で違法薬物を投与した場合も死刑に処されます。

日本では初犯であれば執行猶予が付くこともありますが、タイでは最悪の場合、死刑となり、量の違法薬物を所持していたり、使用したりすると少なくとも3年から5年の懲役が待っています。

タイでは、以前から、日本人観光客が空港で知らない人から預かったカバンに違法薬物が入っていて逮捕されたり、繁華街において、売人から薬物を買い、その売人が警察に密告することによって逮捕される事件、カオサンやフルムーンパーティー時のパンガン島で薬物を使用して逮捕される事件などもありました。

 

タイで日本人観光客が巻き込まれる可能性のある詐欺や事件についてはこちらでも書きました。

 

 

 

現在でも、薬物関連の事件でタイの刑務所に収容されている日本人受刑者もおります。

 

 

大麻であろうと覚せい剤であろうと絶対に手を出してはいけません。

 

 

麻薬の歴史とロイヤルプロジェクト

 

タイミャンマーラオス3国がメコン川で接する山岳地帯である黄金の三角地帯は、別名ゴールデントライアングルと呼ばれ、現在は観光地となっていますが、以前は世界最大の麻薬密造地帯でした。

 

 

 

 

 

この地域は、山岳丘陵地帯で伝統的に焼畑農業を生業とした少数民族が多く暮らす地域で、大量の森林伐採や焼畑などで森や水源が枯渇し、他地域と比べて貧困率が高く、アヘンの原料となるケシの栽培が主な収入源とされていました。

 

この地域を訪れられた、前国王ラーマ9世の母、メーファールアンとも呼ばれるシーナカリン王太后が、自分たちの栽培したケシで密造されたアヘン中毒で苦しんでいる人々の現状をご覧になったことから、荒廃した地域を再生すべく、メーファールアン財団を立ち上げました。

その中で、山岳少数民族の文化を守りつつ、社会的、また経済的に生活を安定させ、且つ、森林を再生させるという、人と自然が共存しながら発展することを目指し、新たな職業スキルと職場を提供し収入を与えることにより生活水準を向上させる目的で、ケシ畑をコーヒー農園やマカデミア農園などに転作する支援を開始したのが「ドイトゥン開発プロジェクト(Doi Tung Development Project )と呼ばれているもので、ドイトゥン開発プロジェクトがきっかけで生産された商品は空港、スーパーマーケット、コンビニなどタイの様々なところで見ることができます。

 

 

 

スワンナプーム空港には洋服などが売られている立派なドイトゥンショップがあります。

 

 

 

スーパーマーケットでは、ドイトゥンのマカデミアナッツが並んでいます。

 

 

 

 

ドイトゥン・カフェに行かなくても、ドイトゥンコーヒーは手に入ります。

 

 

 

このドイトゥン開発プロジェクトを含むタイの王室が出資して、タイ国民の生活向上や健全化に向けて行われている様々なプロジェクトがロイヤルプロジェクトで、現在は、コーヒーやマカデミアのみならず、織物や陶器、和紙、ラン、ツーリズムなどへ広がり、タイ全土で行われています。

 

このロイヤルプロジェクトブランドの一つとしてDOI KHAM(ドイカム)も有名です。

 

このドイカムブランドはチェンマイを中心に作られた米や野菜、フルーツ、お茶、コーヒーなどを販売しており、スーパーやコンビニなどでは、ドイカムジュースやお菓子がたくさん売られています

 

  

 

 

 

 

おわりに

 

それでは、本日のまとめです!

 

・ タイは依然として大麻をはじめとする違法薬物の所持や使用に関して非常に厳しい国の一つとして有名で、場合によっては死刑に処される

・ タイとミャンマー、ラオスの3国がメコン川で接する山岳地帯である「黄金の三角地帯」は、別名「ゴールデントライアングル」と呼ばれ、以前は世界最大の麻薬密造地帯であった

・ ドイトゥン開発プロジェクトを含むタイの王室が出資して、タイ国民の生活向上や健全化に向けて行われている様々なプロジェクトが「ロイヤルプロジェクト」である

 

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