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福島産ヒラメが風評被害でヒラメフェア中止

福島産ヒラメが風評被害でヒラメフェア中止

記事の紹介

 

回は、福島民友さんの記事、「タイ風評へ福島県「緊急対策」 福島県産ヒラメフェア中止問題」のご紹介です。

 

 タイの首都バンコクの日本料理店で開催予定だった本県産ヒラメなどを提供するフェアが中止となった問題で県は、タイ国内に強い発信力を持つ報道関係者を本県に招聘(しょうへい)し、ヒラメの放射性物質検査などを視察してもらう緊急対策事業を創設する方向で検討に入った。

 外務省や日本貿易振興機構(ジェトロ)と連携し、4月以降の新年度の早い段階で報道関係者を招くことを想定している。

 今回の問題では、タイの消費者団体などが会員制交流サイト(SNS)などを通じ「福島の魚を食べると危険だ」などと誤った情報を流し、本県産ヒラメを不安視する意見が拡散したため主催者が開催を断念した。

≪つづく≫

 

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ヒラメフェア

 

今月10日から31日にかけ、バンコクの日本料理店11店舗がヒラメなどを使った料理を提供するヒラメフェアが開催される予定でした。

 

そのプレ・イベントが今月2日から開催され、2011年3月11日の福島第1原発事故以降、福島県沖で取れた鮮魚が初めて海外に輸出されました。その相馬市の相馬原釜漁港からタイに輸出された鮮魚はヒラメ約100kgとカレイ約10kgです。

 

バンコクとその近郊12カ所の日本料理店に運び込まれた約100kgのヒラメですが、一部のお店では、刺し身が客に無料で振る舞われたようです。

 

 

原発事故による放射能汚染の風評被害が福島県産の水産物に対しては依然として残っており、このヒラメフェアにおけるタイへのヒラメの輸出が、福島産鮮魚の海外における安全性のアピールと、消費の拡大につながることが期待されていました。

 

 

フェアの中止

 

2日から開催されたヒラメフェアのプレ・イベントは順調に進んだかに見えましたが、SNSなどを通じて、タイの消費者団体などによる「福島の魚を食べると危険だ」、「放射性物質に汚染されている恐れがある」などといった根拠のない情報が流れ、同団体は福島産ヒラメを提供する店舗名公表などを要求するなど、福島産のヒラメを不安視する声が拡散されたため、風評被害を懸念した主催者である商社及び店側がフェアの開催自粛を決定したようです

 

しかし、タイ保健省が検査した結果、今回タイに輸出された福島産のヒラメからは放射性物質は検出されなかったようです。この調査結果が正しいとすれば、根拠のない噂や情報によって、フェアが中止になるだけではなく、日本からのヒラメを楽しみにしていたタイの方がヒラメを食べられなくなるのも非常に残念なことです。

 

また、既に福島産のコメやモモがタイに輸出されているとのことで、今回のヒラメ以外への風評被害の拡大も懸念されます。

 

 

おわりに

 

それでは、本日のまとめです!

 

・ バンコクの日本料理店11店舗がヒラメなどを使った料理を提供するヒラメフェアが開催される予定であった

・ ヒラメフェアは福島産鮮魚の海外における安全性のアピールと、消費の拡大につながることが期待されていた

・ タイ保健省が検査した結果、放射性物質は検出されなかったが、福島産のヒラメを不安視する声が拡散されたたことによりヒラメフェアは中止となった。

 

 

根拠のない情報や噂に流されず、日本でもタイでも、安全でおいしいものが食べられるといいですね。