タイシルク王「ジムトンプソン」ってどんな人？

1. 記事の紹介
2. 深い謎に包まれているジム・トンプソン
3. 現在でも愛されているジム・トンプソン
4. おわりに

記事の紹介

今回は、DACOさんの記事、「ブランド初の『ジム・トンプソン・ポップアップストア』でインターン生がまさかのスケバンに変身!?　ちぇけらっ！」のご紹介です。

　はじめまして。ただいまインターンでダコ編集部に来ておりますアサミと申します。

　ジム・トンプソン初めてのポップアップストアがBTSプロムポン駅直結ショッピングモール、エンポリアムにオープンしたということで、そのオープニングパーティーにお邪魔してきました！

　BTS駅から続くエンポリアムの入り口を入ってすぐにその場所を発見。ここではジム・トンプソン2018年の秋冬コレクションからの選りすぐりが登場しています。スカーフ、バッグ、ネクタイ、レディース服、メンズ服などの最新アイテムがふんだんに盛り込まれています。

　緑を基調としたラグジュアリーな空間に胸を踊らせていると、ジム・トンプソンの社長さんはじめ、ザ・モール・グループのスパラック会長、日本人会会長などたくさんの素敵なゲスト様たちが！　私はあまりの豪華さに戸惑いながらも、目をキラキラさせていました。

≪つづく≫

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ブランド初の「ジム・トンプソン・ポップアップストア」でインターン生がまさかの...
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はじめまして。ただいまインターンでダコ編集部に来ておりますアサミと申します。

深い謎に包まれているジム・トンプソン

今回の記事は、BTSプロムポン駅に直結したショッピングモールである「エンポリアム」に「ジム・トンプソン」のポップアップストア（一定期間のみ出店される店舗）がオープンしたというものです。

タイのシルクを世界に広め「シルク王」として有名なジム・トンプソンは、本名ジェームズ・ハリソン・ウィルソン・トンプソン（James Harrison Wilson Thompson）というアメリカ人で、ペンシルベニア大学で建築学を学び、ニューヨークで建築家として活躍していた彼は、第二次世界大戦にアメリカが参戦する前にアメリカ陸軍に自ら志願して一兵卒として入隊した後に、アメリカ合衆国の情報機関であるCIAの前身であるOSSの一員となりイタリア、フランスなどに赴任後、バンコクへ赴任しバンコク支局長に就任、日本軍が降伏したことによって終戦を迎え、帰国命令を受けましたが、アメリカに残る妻と離婚したことなどもあり、終戦の直前に連合国側に付いたタイに留まることになったようです。

辻仁成氏の恋愛小説で中山美穂さん主演の映画にもなった『サヨナライツカ』でも度々登場した当時はバンコク唯一のヨーロッパ風ホテルとされていたオリエンタル・ホテルの経営に携わり、実業家としての顔も見せ始めました。

そんな中、タイの伝統的な手織り工業で当時は機械織りによる大量生産の普及などで衰退の一途をたどっていたタイ・シルク独特の美しさに着目し、タイシルク産業を私財を投げ打ってまで再生し、復興させようとしたのでした。

そうした試みが、徐々にアメリカのファッション業界などから注目を浴びるようになり、現在、渡辺謙さんや大沢たかおさんが出演するミュージカルにもなっている、ハリウッド映画『王様と私』の衣装として使用されるなどされ、ジム・トンプソンはその結果、タイ・シルクを復興させた男として世界中で知られ、現在ではタイ・シルクはタイの有力な産業の一つとなり、その中でも「ジム・トンプソン」ブランドはタイ・シルクのハイエンドブランドとなりました。

このようにタイで大成功を収めたジム・トンプソンですが、1967年3月26日、休暇で訪れていたマレーシアの高級別荘地であるキャメロン・ハイランドにあるシンガポール人の友人の別荘「ムーンライト・コテージ」で忽然と姿を消し、マレーシア軍や警察、現地の住人などによって大規模な捜索活動が行われましたが、行方不明となり未だにその失踪の真相は深い謎に包まれています。