これも賭博なの???タイの賭博法!
- 2019.08.01
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記事の紹介
今回は、JIJI.COMさんの記事、「クレーンゲーム撤去相次ぐ=賭博法違反、保護者も苦情-タイ」のご紹介です。
タイのゲームセンターで、庶民に人気のクレーンゲームが相次いで撤去されている。タイではギャンブルと見なされて違法にもかかわらず、夢中になって浪費する子供が後を絶たず、保護者の苦情が殺到したためで、内務省は賭博法の適用を厳格化し、取り締まりに着手した。
内務省は2006年、賭博法に基づき、クレーンゲームを非合法化した。内務省地方行政局のサクチャイ副局長は「機械を借りて遊ぶ形の他のゲームと違い、景品が金を投入する動機付けとなっている」とギャンブルに当たる理由を説明する。
クレーンゲームは非合法化後も事実上、野放しにされてきた。しかし、東北部ウドンタニ県の裁判所が6月中旬、撤去を命じる判決を出したのをきっかけに、子供の無駄遣いを懸念する保護者の苦情が増え、当局が摘発を強化した。
≪つづく≫
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時事ドットコムクレーンゲーム撤去相次ぐ=賭博法違反、保護者も苦情-タイ:時事ドットコムhttps://www.jiji.com/jc/article?k=2019072700197&g=int【バンコク時事】タイのゲームセンターで、庶民に人気のクレーンゲームが相次いで撤去されている。タイではギャンブルと見なされて違法にもかかわらず、夢中になって浪費する子供が後を絶たず、保護者の苦情が殺到したためで、内務省は賭博法の適用を厳格化し、取り締まりに着手した。 内務省は2006年、賭博法に基づき、クレーンゲームを非合法化した。内務省地方行政局のサクチャイ副局長は「機械を借りて遊ぶ形の他のゲームと違い、景品が金を投入する動機付けとなっている」とギャンブルに当たる理由を説明する。
クレーンゲーム=UFOキャッチャー?
クレーンゲームとは、景品の獲得を目的としてプレイするアーケードゲームの一つとされ、ゲームセンターのみならず、スーパーマーケット、レストラン、映画館など様々な場所で目にします。
アーケードゲームの一つとありますが、プレイごとにお金を払い、アーケードゲーム機、いわゆる業務用ゲーム機で行うゲームのことを一般的にアーケードゲームと呼ぶようで、古くは「ピンボール」から始まり、ゲームセンターなどにあるレーシングゲームや格闘ゲーム、音楽ゲーム、コインゲームなどもこれに含まれます。
また、このアーケードゲームはコンピュータの機能を使って動作する「ビデオゲーム」と基本的にはゲームの入出力が機械的に行われるタイプのモグラ叩きやエアホッケー、パンチングマシンなどの「エレメカ」に分けられ、このエレクトロニクスとメカトロニクスを合わせた造語「エレクトロメカニカルマシン(Electromechanical Machine)」の略であるエレメカの中でも特に景品を獲得することを目的としたものを「プライズゲーム」と呼ぶようです。
細かい分類で言えば、クレーンゲームは「プライズゲーム」であり、そのクレーンゲームの中でも株式会社セガ・インタラクティブが製造・販売するものが「UFOキャッチャー」と名付けられたものですが、クレーンゲームは、テレビゲームより古い歴史を持っており、1965年にタイトーから発売されたという記録があるようです。
クレーンゲームが賭博なの?
以前、こちらでも紹介しましたが、タイにはムエタイやサッカー賭博、ワトリ同士を戦わせる闘鶏、主に「ベタ」という魚を戦わせる闘魚などさまざまな「ギャンブル」が存在し、タイ人はギャンブルが好きな人が多い印象を受けます。
その中でもロッタリー(ล็อตเตอรี่)として親しまれている「宝くじ」と「競馬」については合法となっています。
タイでのクレーンゲームは硬貨をそのまま入れたり、現金でコインを購入してプレイしたりと様々ですが、1回10バーツ(約35円)でプレイできるものですが、2004年に最高裁でクレーンゲームはギャンブルと認定され、内務省は2006年に賭博法に基づき非合法化し、無許可の設置は違法とみなされ、設置が発覚した場合には懲役2年以下もしくは2,000バーツ以下の罰金、またはその両方が科されるとのことです。
今回の記事にもあるように、このたび、「子どもがお金をクレーンゲームに全部使ってしまう」という保護者の苦情が殺到したことにより内務省は賭博法の適用を厳格化し、取り締まりに着手したとのことで、クレーンゲームは「機械を借りて遊ぶ形の他のゲームと違い、景品が金を投入する動機付けとなっている」ということが賭博に当たる理由とのことですが、相次いで撤去されている景品を吊り上げて取るクレーンゲームに対して、棒で押すことにより景品を取るタイプのゲームについては取り締まられていないという不思議な現象が起きているようです。
ちなみに日本では、ゲームセンターが風営法、すなわち「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」で規制されている「風俗営業」の一つとされており、風営法により遊技の結果に応じて賞品を提供してはならないという規制があり、賞品には、現金や商品券、物品などのほか、店舗の割引券や飲食引換券、ポイント付与なども含まれますが、クレーンで釣り上げるなどした物品で小売価格がおおむね800円以下のものを提供する場合については、「遊技の結果に応じて賞品を提供」することには当たらないものとして取り扱われており、いわゆる、800円ルールとして知られています。
ラオスを訪れた際に、子どもたちが賞品のカプセルの中に様々な額の紙幣が入っていているクレーンゲームを楽しそうにプレイしているのを目にして驚いたことを覚えています。
クレーンゲーム一つとっても、国によって様々ですね。
おわりに
それでは、本日のまとめです!
・ クレーンゲームの中でも株式会社セガ・インタラクティブが製造・販売するものが「UFOキャッチャー」と名付けられたものである
・ タイでは、2004年に最高裁でクレーンゲームはギャンブルと認定され、内務省は2006年に賭博法に基づき非合法化し、無許可の設置は違法とみなされる
・ ラオスでは、賞品のカプセルの中に様々な額の紙幣が入っていているクレーンゲームがある
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