キングパワーってよく聞くけど、どんな会社？

1. 記事の紹介
2. そもそもキングパワーって？
3. 免税店以外に何かある？
4. おわりに

記事の紹介

今回は、日本経済新聞電子版さんの記事、「バンコクの空港免税店、キングパワーが継続へ 」のご紹介です。

　タイ空港公社（AOT）は31日、バンコクのスワンナプーム国際空港における免税店事業権の入札結果を発表した。以前から運営を担うタイの免税店大手キングパワーが最高評価だった。取締役会の承認を経て正式に落札が決まる。タイではキングパワーによる国内の空港免税店の独占的な運営が問題視されていたが、首都最大の空港で継続する見通しとなった。

　キングパワーは100満点中90点の評価を得た。航空大手バンコク・エアウェイズと韓国ロッテ系の企業連合が80点で次点だった。AOTは「キングパワーは我々が期待する収益を上回る提案をした」と説明した。

　キングパワーは2006年のスワンナプーム空港の開業時から免税店を運営しているが、権利が20年9月で切れる。今回の入札により10年間延長されることになる。

　AOTはプーケット、チェンマイ、ハジャイの3空港の免税店事業権も6月に入札を行う。キングパワー以外の企業が落札して、独占が崩れるかが焦点となる。ただ、収益性はスワンナプームが飛び抜けて高く、入札結果が注目されていた。　

≪つづく≫

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日本経済新聞電子版
バンコクの空港免税店、キングパワーが継続へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45561260R30C19A5FFE000/
【バンコク=村松洋兵】タイ空港公社（AOT）は31日、バンコクのスワンナプーム国際空港における免税店事業権の入札結果を発表した。以前から運営を担うタイの免税店大手キングパワーが最高評価だった。取締役

そもそもキングパワーって？

スワンナプーム国際空港では、至る所で「KING POWER」というロゴを目にしますが、このキングパワーは、正式名称はKing Power International Groupで、トラベル・リテールを主な業務としている企業です。

KING POWERは1989年に設立され、現在の従業員数は約7000人、2017年の経常利益は21億4100万USドルということで、タイ国内においては非常にメジャーな大企業の一つです。

タイ国内の空港のみならず、2006年8月までセントラルワールドプラザ7階に出店していた免税店に代わってオープンした、King Power Duty Free Complexは、BTSビクトリーモニュメント（戦勝記念）駅から歩いて5分のところにあるにもかかわらず、駅から送迎専用のトゥクトゥクに乗り、無料で行くことができることに加え、10000平方メートルの面積を誇る売り場にはファッションや時計、コスメなど、世界的なブランドはもちろん、キングパワーオリジナルブランドの商品も充実しています。

このキングパワー・コンプレックスの敷地内にはホテルもあり、一日遊べる施設として旅行者を中心に賑わっています。

8 Rang Nam Alley, Khwaeng Thanon Phaya Thai, Khet Ratchathewi, Krung Thep Maha Nakhon 10400 タイ

8 ถนน รางน้ำ แขวง ถนนพญาไท เขตราชเทวี กรุงเทพมหานคร 10400

TEL：+66 2 677 8888

営業時間：日曜日～土曜日　10時00分～21時00分

免税店以外に何かある？

キングパワーは、主に、旅行者を対象とした小売で機内販売や空港免税店などで商品を販売する企業ですが、2010年には、経営難に陥っていた、イングランド・プレミアリーグに属しており、以前、岡崎慎司選手も所属していたレスター・シティFCの経営権をキングパワーの創業者であり、2018年に亡くなったヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ氏が獲得し、それと同時に、かつてはウォーカーズ・スタジアムと呼ばれていた、スタジアムの命名権も取得しました。

これにより、現在は、レスター・シティFCのホームグラウンドは、キング・パワー・スタジアムとして親しまれています。

それに加えて、 2018年11月にオープンしたタイ・バンコクの最先端高層複合施設であるキングパワーマハナコン（King Power Mahanakhon）もその名の通り、キングパワー所有の建物です。

314メートルの高さを誇るこのビルは、完成当時、バイヨークタワー2を超え、タイ国内で一番高い建物となり、その後すぐに、Magnolias Waterfront Residences ICONSIAM Tower I（マグノリアス・ウォーターフロント・レジデンス・アイコンサイアム・タワー1）に「タイで一番高いビル」の座を譲ったものの、ビルの74～75階、最上階78階に位置するマハナコンスカイウォーク（Mahanakhon SkyWalk）には、インドアとアウトドアのふたつの展望デッキがあり、360度のパノラマビューが楽しめるだけではなく、世界でも屈指の広さを誇るガラス張りフロアは特に、バンコクの新しい観光スポットととして注目されています。