タイの「洞窟」と「子ども」
- 2018.07.08
- 事件に関するニュース
- タイの事件, タイの習慣, 写真, 洞窟
記事の紹介
今回は、毎日新聞社さんの記事、「タイ洞窟『ただの不注意ないたずらっ子』批判少なく」のご紹介です。
タイ北部チェンライ県の洞窟に取り残された地元サッカーチームの少年12人とコーチの13人について、タイではインターネット上の一部で「自ら洞窟に入って行った」といった批判や自己責任論が見られるものの、大きな声にはなっていない。子供が大切にされる国情や、国民の9割以上が信仰する仏教に根差した考え方も背景にあるとみられる。
タイのネット上では「彼らは自ら洞窟に入り籠もっていた。雨期に入るなんてただの不注意ないたずらっ子だ」などの批判が出ている。また、政府高官が「自然災害の被害者」だとして見舞金を出す方針を示したことなどにも、お金は洞窟の排水で水害を被った農民がもらうべきだという意見や「洞窟にいるだけでお金がもらえるなら、私も入りたい」といった書き込みもある。
ただ、今のところ自己責任として批判する声は大きくない。
≪つづく≫
詳しくはこちらへ↓
子どもを大切にする国タイ
6月23日、タイ北部チェンライ県の地元サッカーチームの少年12人とコーチの13人が洞窟探検へ出かけ、大雨による洞窟内の増水で出ることができなくなり、取り残された事件はタイや日本のみならず、世界中で注目を集めています。
7月2日には、9日間にわたり行方不明になっていた13人の無事が確認されました。大量のお菓子を持っていたことや、洞窟内にしたたり落ちる雨水を飲み水として確保できたこと、元僧侶だったコーチが少年たちに瞑想をさせることで体力が温存できたことも奏功したと言われています。
不幸にも救助にあたったダイバーが無くなったことは非常に残念ですが、本日より少年たちを洞窟外に出す作業が始まっています。
記事にもあるように、「彼らは自ら洞窟に入り籠もっていた。雨期に入るなんてただの不注意ないたずらっ子だ」などの批判はあるものの、今のところ自己責任として批判する声は大きくないということです。
この理由は、タイでは子どもは大人に守ってもらう存在であることに加えて、行政側による危険情報などについての注意喚起などもあまりないことや、政府高官が「コーチが責任を感じて気に病まないようにしてほしい」と呼びかけたこと、日本と違い、一般国民は、費用を国民が税金で負担しているという感覚が必ずしも強くないことなどが挙げられています。
以前、こちらでも紹介しましたが、電車やバスなどの公共交通機関中で、妊婦さん、お年寄りの方、体の不自由な方に席を譲るのは日本でも当然のことですが、タイでは、他に、お坊さん、そして、小さい子連れの親子や子どもに席を譲る習慣があることからも、タイという国全体で子どもを大切にしていることがわかります。
批判があるにせよ、ないにせよ、まずは人命第一。無事に全員が救出されることを願うばかりです。
タイの洞窟
日本でも、岩手県の龍泉洞や秋田県のカンカネ洞、福島県のあぶくま洞、山梨県の鳴沢氷穴、東京都の日原鍾乳洞など有名な洞窟がたくさんありますが、タイにも多くの洞窟があります。
タイ在住のオーストラリア人カメラマン、ジョン・スピースは、30年以上にわたりタイの洞窟を巡り、タイ国内にある85か所の洞窟の写真を撮り続けています。
素晴らしい写真が多く、そのうちの一部がこちらのサイトで紹介されているのでぜひご覧下さい。
おわりに
それでは、本日のまとめです!
・ タイ北部チェンライ県の地元サッカーチームの少年12人とコーチの13人が洞窟探検へ出かけ、大雨による洞窟内の増水で出ることができなくなった
・ タイでは「彼らは自ら洞窟に入り籠もっていた。雨期に入るなんてただの不注意ないたずらっ子だ」などの批判はあるものの、今のところ自己責任として批判する声は大きくない
・ タイ在住のオーストラリア人カメラマン、ジョン・スピースは、30年以上にわたりタイの洞窟を巡り、タイ国内にある85か所の洞窟の写真を撮り続けている
クリックをお願いします。
-
前の記事
タイの「鉄道市場」と「線路市場」 2018.07.07
-
次の記事
タイについて学びましょう! 2018.07.09